写真共有サイトPHOTOHITO人と写真をつなぐ場所

yoshi.s yoshi.s ファン登録

写真エッセイ:去来

写真エッセイ:去来

J

    B

    向こうには葉の落ちたメタセコイア。まるで長老たちのように公園を見守っている。 地表に落ちた丸い無数の実は多くの種を蓄え、新たな芽生えのチャンスをうかがっている。 こちらではゆりの木が半纏の葉をすっかり落とし、代わりに枝にびっしりと実を付けて、次の世代を生もうとしている。 去り、また、来る。来て、また、去る。 いのちは巡る。

    コメント18件

    アリギエーリ

    アリギエーリ

    素晴らしい。墨絵のような冬の光画。 生きている化石植物メタセコイア、 若かりし頃に通っていた学校のキャンパスに並んでいた、 青春の思い出とともにある懐かしい樹木です。

    2019年12月14日22時04分

    はなてふ

    はなてふ

    いのちは巡る いい言葉ですね 冬は苦手ですが、だからこそ春が嬉しい(*^^*)

    2019年12月14日21時51分

    yoshi.s

    yoshi.s

    はなてふさん 春のうれしさは、冬を耐えたからですものね。ずーっと春だとさほどでもない、かな? 北海道や東北の人、わが掌編クラブのぢ〜さんなどは、春の到来がことの外うれしいでしょうね。 ね、ぢ〜さん。くしゃみした?

    2019年12月14日22時19分

    yoshi.s

    yoshi.s

    アリギエーリさん 光画、とはうれしいご批評。ツボにはまりました。 学校のメタセコイアには小さな歴史があります。 ご参考まで。https://photohito.com/photo/9198368/ コメント欄もどうぞ。

    2019年12月14日22時24分

    michy

    michy

    葉を落とした木立には野鳥達の姿 固い芽吹きがほんの少しずつ膨らむ様子 巡りくる冬もまた楽しみたい

    2019年12月14日22時23分

    yoshi.s

    yoshi.s

    そう思うでしょう? michyさん。 ところがね、この鳥たちは、じつはすべてゆりの木の実。鳥は一羽も止まっていないのです。 小さな細葉の集まりのような実。少し開いた細葉の一枚一枚が種なのです。 でも芽が出たのを見たことがないのです。自分で播いてみようかしらん。

    2019年12月14日22時35分

    michy

    michy

    「晩秋の色」のところで鈴ちゃんが雀が止まっているように見える。 と書いていらっしゃったのを思い出して、遠くから見たら本当に 鳥が止まっているように見えたので野鳥にしてしまいました。 ゆりの木の実が野鳥たちのように見えて~ にすればよかったですね。 言い訳になってしまいました。すみません。

    2019年12月14日23時30分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん ああ、野鳥に例えたのですね。読み取れずに失礼しました。 せっかくの粋な表現が台無しになってしまいましたね。ごめんなさい。

    2019年12月14日23時38分

    yoshijin

    yoshijin

    良い言葉ですね~。 ナレーションは森本レオさんなんか合いそうな雰囲気です。

    2019年12月15日08時38分

    アリギエーリ

    アリギエーリ

    メタセコイアの歴史、拝読しました。 上皇ご成婚記念で全国の学校に配布されていたとは知りませんでした。 私の通っていた学校(大学)のメタセコイアは、 その約10年後の1968年に個人の方が寄贈されたようです。 その説明パネルには、下記のような記載があります。 (写真に撮ってネットにアップしてくれた人がいるんですね。便利な世の中になりました) 「(前略)1945年に中国の揚子江の一支流の磨刀渓という渓谷に自生していることが発見された。1949年にアメリカが中国で採集した種子から苗を作り、それを日本がもらいうけた。(後略)」 冷戦の裏側でも、こういう麗しい関係があったのですね。 調べてみると、メタセコイアの並木をもつ大学は各地にあるようです。 絶滅したと思われていた化石植物が日本全国の、しかも学校で元気に生き続けているのは、 学問の不朽性や不屈の精神をもつことへの願いも込められているようで感慨深いものがあります。

    2019年12月15日11時49分

    yoshi.s

    yoshi.s

    アリギエーリさん そうでしたか。それでも50年。成長の速い樹ですから、大きくなっていることでしょう。 アメリカ人の学者が件の苗を中国から持ち帰って培養し、それを日本に分けたのには理由があります。  1939年、日本人植物学者三木茂(元大阪学芸大教授)は、関西地方で、セコイア樹に似た新種の植物化石を発見し、その名に、変化したという意味のメタを付けて、メタセコイアと命名した。1941年のことだった。  その後中国で発見された未確認の植物が、三木の発見した化石、メタセコイアに一致するということが分かった。1946年のことだった。化石植物と思われていたメタセコイアが現存の生きた植物となって現れたのだ。それでメタセコイアは生きた化石と言われるようになった。  2年後の1948年、アメリカ人学者が苗を持ち帰って育成し、さらに2年後の1950年に、発見者のもとに生きたままを送ろうと、三木茂の主宰するメタセコイア保存会に贈られた。以降、メタセコイアは保存会の手によって育成され、やがて国内の研究機関や自治体に配布された。  ちょうど苗が育ったころに、現上皇ご夫妻のご成婚があり、その記念として、日本人が発見したこの生きた化石を全国に普及しようと積極的に配布したものが、今日学校や公共施設にある巨大なメタセコイア樹なのだ。  メタセコイアは、化石発見者のもとに生きた形で届き、彼の国、日本に普及した、 以上です。 アリギエーリさん、呼応して下さり嬉しく思います。

    2019年12月15日21時21分

    asas

    asas

    この前後のバランス、渋いセピアの色合い・・素敵です!

    2019年12月16日22時55分

    旅鈴

    旅鈴

    あなたにとってそれは小鳥に見えたのです。 あらまあ、あんなにたくさんの小鳥、雀かしら。 でもちっとも動かないから、すこし訝しくなって近寄ってみたのです。 それが何かの花殻だと気づいたのは、かなりそばに来てからでした。 でも何の花だかは知らなかったのです。 ある日、花の図鑑を見ていて、気が付きました。 ゆりの木の花殻だったのです。 その図鑑はとても親切で、葉っぱは勿論、蕾から花、花殻までを載せていました。 あらあら、ゆりの木だったの、でも今まで花を見たことはないわ、 来年の春は注意してみて見ましょう。 あなたには来年の春を迎える楽しみが増えました。

    2019年12月18日05時04分

    yoshi.s

    yoshi.s

    asasさん 前後のこと、嬉しいですねえ。 絞って両方を入れようとしたのです。

    2019年12月18日14時00分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん 私をあなたにしたのですね。 二つの視点は面白いですが、時として読者を混乱させることがあります。 これは成功ですね。面白い。

    2019年12月18日14時08分

    旅鈴

    旅鈴

    ふふふ、ちょっとミー姉ちゃんをイメージして。 お目汚しで、失礼しました。

    2019年12月18日14時25分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん なるほど、michyさんのことでしたか。 掌編作家の旅鈴さんが戻ってきましたね。

    2019年12月18日17時10分

    michy

    michy

    yoshi.sさまと鈴ちゃんに感謝いたします。 私をゆりの木の魅力のとりこにしてくれたこの2枚のお写真に先ず感謝です。 そして鈴ちゃんが私の気持ちを代弁して素晴らしい掌編を書いて下さいました。 お知らせ下さらなかったら見逃すところでした。 いつもお心に留めて下ることに報いなくてはなりません。 来年は「ゆりの木」の花から種へのカードという宿題が出ました。頑張ります。

    2019年12月18日19時57分

    新規登録ログインしてコメントを書き込む

    同じタグが設定されたyoshi.sさんの作品

    • 写真エッセイ:春の花たち4:地の花:姫立金花
    • 写真エッセイ:一期一会
    • 写真句:藤垂る
    • 写真エッセイ:ささきの浜:NTW299
    • 写真句:彼らの世界
    • 写真句:桜6:花ひかる

    最近お気に入り登録したユーザー

    写真を削除しようとしています。

    本当に写真を削除しますか?

    こちらのレビューを他のユーザーに公開します。

    レビューを公開しますか?
    講評の公開設定については必ずこちらをお読みください。

    コメントを削除しようとしています。

    選択したコメントを削除しますか?

    エラーが発生しました

    エラー内容

    PAGE TOP