スパリゾート・ハワイアンズ、旧名、常磐ハワイアンセンターは、産業転換、企業復活の象徴である。 東京にもっとも近い大炭田として活況を呈した常磐（常磐とは常陸国と磐城国、つまり茨城県と福島県の総称）炭田は、１９６０年代になって、急速に衰退の一途をたどることになった。石炭から石油へのエネルギー革命が起こったのである。炭田の経営母体である常磐炭鉱は、形態転換をせまられた。 議論の末、会社は思い切った変革に打って出た。いや変革ではない。これまでの技術をすべて捨てて、全く別な業態の会社に変貌したのだ。 ＊続く

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