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林業が盛んだった頃は、山里ばかりでなく街中にも至る所に製材所があった。 どれも従業員3〜4人の小さな工場だったが、とても活気があった。 しかし外材の自由化によってほとんどの工場がつぶれてしまった。 一軒残ったこの工場も苦労したようだが、どうやら活路を見出したようだ。 ブティック化だ。 木材はすべて近辺の国産材。注文に応じて製材する。さらに製材の段階で防腐処理をする。工務店にとっては有難い存在だ。 しかも製材した材木を乾燥機に入れるのではなく、この画のように天日干しにする。 *下につづく
製材所のお写真を拝見するたびに木の香りを感じていました。 残ってくれた製材所の自然乾燥によると木が暴れなくなるとの言葉初めて知りました。 時の移り変わりで、工夫して生き残るということは大変なことだと思い知らされました。 わが街にも10年ほど前まで近くに一軒の製材所があって、製材している時の木の香りと 大きな音ですが心地よく響くあの音が耳に残っています。 そこには石造りの立派なお蔵があって、かつてはどれほど栄えていたことか、、、 今は豪華なマンションに変ってしまいました。
2019年02月13日09時55分
michyさん よくお読みになって下さり、さらに製材所に思いを至して下さり、ありがとうございます。 私のところでも、昔の製材所の跡地の多くは、アパートか駐車場になってしまいました。 住民にとっては、うるさくなくなり良かったかも知れませんが、街の活気は失われました。
2019年02月13日12時55分
田舎にいた頃は、よく叔父の製材所に行って、こんな風に木が積んであるところからカミキリ虫を取って遊んでいました。 暫く前に、昔の機械に使われている木の種類を調べたことがあって、硬い木や粘り強い木、柔らかい木など、昔の人は見事に使い分けているなと感心しました。 木を良く知っている人が、ブティックのようにその特性で付加価値をつけて売るというのはアリですね。
2019年02月16日12時26分
頑張れ!てんちゃんさん 叔父さまが製材工場をやっていらしたのですね。 それならいろいろご存知ですね。 ブティック化に成功したこの工場は、生き残りました。
2019年02月16日12時55分
大手商社が金に物を言わせて外材を仕入れ、 大手住宅メーカーが大量生産で住宅部品を 造る。 そんな時代は終わったのでしょうね。 注文主と工務店と材木屋さんが要望とアイデア を出し合って百年住める家を造る、いいですね。 木工を多少囓った人間ですので木材が暴れると いうことは、経験しています。家具作家の弟子 だった時には天日に干すために材木を並べる作業 を毎日しておりました。 天日干しは金を寝かせることだから業者は、嫌がり 人工乾燥で済ませる。でもその違いは数年で現れま したね。 このサイトで木材加工の話が出来るなんて嬉しい ですね。
2019年02月16日19時27分
ninjinさん 木工をおやりになっていたとおっしゃっていましたね。 それならよくお分かりでしょう。 でも製材所がブティック化するのは難しいことです。 お客の注文を聞いて、それを作るというのは、いわば創作のようなものです。 自分の家で生産していたものを売る、というのとは違いますからね。 聞く耳と、技術が必要です。 この家はそれに成功しました。跡継ぎがいたからです。
2019年02月17日05時01分
yoshi.s
*つづき 多少の風雨にさらしては乾かす。時にはこんな雪の日も。 すると材木は自然に収まり、歪まなくなる。材木は生きているのだ。施工者はこれを暴れなくなる、と言う。 天日干しした材木は匂いがいい。 杉には杉の、松には松の匂いがある。桧の匂いは、もう絶品だ。 その匂いは、施工してからも3年は保つ。 大きな製材会社にできない小回りの効く手造りの魅力。 製材の世界にもそんなものがあったのだ。 この小さな工場は、それを見つけた。 今どき珍しい街中の小さな製材所。 相手の立場に立ってよくよく工夫すれば、生きる道はあるのだ。
2019年02月12日22時25分