秋の陽も、もう冬色を帯びて来た。家の前のラヴェンダーがまた咲き始めた。縁石に腰掛けてちょっと眺める。母親のような葉が、まだ幼い青紫の花を育てている。鼻の先を、爽やかな薄甘い香りが通って行った。周りの猫じゃらしが輝き出した。日が少し傾いたようだ。

コメント8件

想空

素晴らしいピントワーク、家並みのちょうど良い暈け感も郷愁を誘います。このラヴェンダー、お日様を求めて背伸びしているのかしら。

2018年11月08日16時48分

このラヴェンダーって、夏に咲くのと種類がちがうのですね。葉っぱが違います。匂いはどうかな。猫じゃらしと一緒に咲くとは、、、。（驚き）

2018年11月08日17時25分

想空さんピント加減に目を向けて下さって嬉しいですねえ。おっしゃる通り、道路と向こうの家並みのぼけ具合に気を使いましたから。これは開放f2.8から１段絞りました。f4.0です。

2018年11月08日18時40分

旅鈴さんこのラヴェンダーは、まず５月ごろに咲き、次々に咲いて９月ごろに一旦終わりますが、またこの季節、秋の終わりにこうして咲くのです。今の季節、匂いはあまりしませんが、近づけば微かに香ります。

2018年11月08日18時44分

エッセイを読んでこの画を改めて眺めていると、私も腰かけてリアルに眺めているような気持ちになりました。陽が少し傾いて肌寒さを感じながら、微かに甘い香りの穏やかに流れる空気を吸い込んでる気持ちになりました。

2018年11月09日23時00分

いずっちさん嬉しいコメントです。写真掌編（写真と文章）が市民権を得たように感じます。ありがとうございます。

2018年11月13日23時25分

昼下がりの静かな住宅地をお散歩するのも楽しいです。最近では、お花が咲くと教えてくださったり、名前を尋ねられたり。お花の話題は罪が無くって良いですね。私もちょっとお隣に、よろしいでしょうか(#^.^#)

2018年11月14日15時57分

こなゆきんさんもちろんですよ。こちらにどうぞ。

2018年11月14日16時29分

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