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ホン書き旅館~和可菜

ホン書き旅館~和可菜

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    都会の喧騒も忘れるほど静かな黒塀と石畳の路地 神楽坂の通りを毘沙門天の向いから路地に入り、くねくねと曲がった石畳の階段を段だらに降りて行くと、黒塀に囲まれたその宿はあった。 伊集院静氏『いねむり先生』より 黒塀のホン書き旅館「和可菜」 今井正、内田吐夢、田坂具隆、山田洋次、石堂淑朗など、日本を代表する映画監督、脚本家、作家たちの執筆を支えてきた。 女将の和田敏子さんの実姉は往年の女優の木暮実千代さん 現在は閉館している。 東京 神楽坂

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    神楽坂ホン書き旅館~黒川 鍾信の著書 木暮実千代がオーナーで妹の敏子が女将だから 実千代のエピソードも多く、自由奔放で大らかな彼女に対して妹敏子は地道。姉より美人なのに、表舞台に立つ事は苦手で、夫と息子を亡くしてからは姉の付き人をしていた。 敏子の将来を心配した実母が実千代に頼んで旅館を買い取らせた。 著名な脚本家、作家が缶詰で執筆作業をするための旅館「和可菜」 そのなかには、色川武大、山口瞳、中島らもなども顧客として名を連ねており、映画監督の山田洋二にいたっては、『男はつらいよ』後期作品の脚本もここから産み出したとのことである。 伊集院静氏『いねむり先生』とは色川武大(阿佐田哲也)である。

    2018年10月27日16時49分

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