写真共有サイトPHOTOHITO人と写真をつなぐ場所

yoshi.s yoshi.s ファン登録

写真掌編『こぶし』1:こぶし咲く!:写真句

写真掌編『こぶし』1:こぶし咲く!:写真句

J

    B

    とは言っても2週間も前の撮影です。 もう、昨日今日は満開です。 その経過を少しずつアップして行きます。  一年(ひととせ)や春の織り姫こぶし来る *写真掌編『こぶし』は、コメント欄に3編。旅鈴さん編、ぢ〜さん編、yoshi.s編。

    コメント17件

    ninjin

    ninjin

    頬を張る(春) 拳(辛夷)の強さ 北国よ

    2018年03月30日19時44分

    yoshi.s

    yoshi.s

    ninjinさん 掛詞が二つも。捻ってますねえ。 頂きました。

    2018年03月30日23時02分

    旅鈴

    旅鈴

      こぶし哀歌1 今日、昼下がりの喫茶店で偶然君を見かけたよ。 僕は一人だったけど、君には連れがいた。 彼は一見 かなり年上に見えたけど、誰なんだ、あいつ。 会社の上司かな、でも今時の時間、喫茶店でなんて変だよな。 つきあってたのは、もう三年も前の話だから、今更だけど、 なんでだか気になったんだ。 君は僕に気が付かなかった。 僕は奥の席だったから、窓際に居る 君の動作の一部始終を見て取れた。 時々笑って楽しそうだった。 そんな笑顔、最後の方はちっとも見せてくれなかったじゃないか。 あなたといると息がつまりそう、自由になりたい、と言って、 ある日、出て行ってしまったんだ。 僕は卒業したら 君との新生活を夢見ていたのにさ。 町にはまだ冬の陽が残っていて、公園のこぶしの蕾はまだ固かった。 今日、あの公園のこぶしが咲き始めたよ。 僕たちはとうとう一緒に満開のこぶしを見ることが出来なかったね。

    2018年03月31日01時06分

    yoshi.s

    yoshi.s

    写真掌編:望郷 「こぶしが咲いたら田仕事だ」 親父はいつもそう言っていた。 そう言う時の親父は生き生きとしていた。 好きだったんだなあ、野良仕事。 戦争から帰って来て、家族を持ち、田んぼ仕事のできる幸福感。 殺しあいの戦地と、食べるものを作る農地。 同じ外仕事に、天と地の違いを実感していたんだろうな。  親父に連れられて田んぼに行き、耕耘機に乗っかって家に帰った。 夕暮れの帰り道、橋のたもとのこぶしの花が灯りのように咲いていた。 それを見ると、なぜだかいつも眠くなった。 「落ちるぞ!」の声で目を覚まし、慌ててハンドルにしがみついた。 家に着くと、いつもおふくろが勝手口から顔を出し、「お風呂から上がったらすぐご飯だよ」と判で押したように言う。その笑顔を見るたびに元気が出た。  いまおれは、まだ残業が終わっていない。この調子で今月も毎日9時退社かな。 暗くなった窓の外に月明かりと街灯に照らされたこぶしの木が見える。 よく見ると、昨日までの蕾がわずかに開いて花が顔を出しているようだ。3つも、4つもある。 「こぶしが咲いたら田仕事だ」 親父の言葉を思い出し、おれは一つため息をつく。 橋のたもとのこぶしはどうなったかなあ。 休耕田にして、もう10年が経った。   

    2018年03月31日02時44分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さんとの、こぶし掌編、競作。共作? 旅鈴さんの先行で始りました。 とは言ってもルールはありません。こぶしの写真に掌編小説を付ける。ただそれだけ。 こぶしの写真はこれから4〜5枚?アップする予定です。 この1枚だけで終わってもいいし、毎回1話完結式でもよし。連続掌編にしてもよし。気の向いた写真だけに付けてもよし。 旅鈴さん、どうぞお気の向くままに。Let's have fun! 掌編クラブの皆さん、またPHOTOHITO写友の皆さん、ご笑覧下さい。もしコメントを頂けたら望外の幸せです。ね、旅鈴さん。

    2018年03月31日02時45分

    yoshi.s

    yoshi.s

    ところでmichyさん、annshii46さん、ぢ〜さん、参加しませんか? ことだまさんもNennekoさんも如何ですか。ninjinさんは? これを機会に掌編小説(原稿用紙1枚前後の超短編小説)を書いてみようと思われたPHOTOHITO写友のみなさん、どうですか? このコメント欄にいつでもどうぞ。 今回のお題は、こぶし(辛夷)ですよ。

    2018年03月31日03時27分

    旅鈴

    旅鈴

    yoshi.s様、 掌編のタグをお忘れです。掌編クラブの皆様は掌編タグでいらっしゃるのですから。 皆様への呼びかけ、感動しました。 もしyoshi.s様がお書きにならなかったら、私が呼びかけようかと思っていたのですが、 流石です。何もかも周知しておられて、感激です。 yoshi.s様の最後の行、休耕田にした理由がなんとなくわかります。 しみじみと心に沁みる作品です。 かの「友人の来訪」のように、行間に潜められた書かれていない部分が深いです。 私は人生の機微をまだ知らない青くさい若者でトライします。

    2018年03月31日04時09分

    yoshi.s

    yoshi.s

    旅鈴さん ああ、そうか。〇〇掌編をいっぱい付けたので、肝心の掌編を忘れてしまいました。 呼びかけは、クラブ皆んなでやれればいいなと思いました。 書き方は人それぞれ。持ち味を楽しめればいいですね。  さて、こぶし哀歌1です。 愛は、時として重荷になることがあります。 いや、愛に非があるのではなく、愛の形が負担になる場合があるのですね。 まじめは美徳ですが、時にはあそびがないとね。車のハンドルと同じです。 「・・息が詰まりそう」、「自由になりたい」、に、その辺の心情がよく表れています。 何と言っても、相手があってのことですからね。 このところの旅鈴さん、旺盛な創作意欲に舌を巻いていますよ。

    2018年03月31日17時36分

    ことだま

    ことだま

    お呼び掛けありがとうございます。ちょっともたもたするかと思いますが、チャレンジいたします。

    2018年03月31日18時46分

    yoshi.s

    yoshi.s

    ことだまさん それはうれしい。大歓迎です。 こぶしがテーマです。 これからも何枚かアップしますので、適当な画を選んでコメント欄にご投稿下さい。

    2018年04月01日01時22分

    michy

    michy

    yoshi.sさま 鈴ちゃん 拝見するのが遅くなりました。 yoshi.sさまからは私などにまで呼び掛けて頂き有難うございます。 鈴ちゃん、掌編小説を書いていらっしゃったのですね。素晴らしいです。 相変わらず鈴ちゃんは男の子や男性の心理描写が巧みですね。 納得しながら読ませていただきました。 yoshi.sさまの小説には心痛むものがあります。友人が棚田の研究をしていて 現役のころ日本中を回り、年老いたご夫婦が後継者がいなくて休耕田にせざるを 得ない話を聞かされていました。今も彼は話し相手としてかつて知り合った方達を 訪問していると聞いています。農業だけではないかと思いますが重要な課題と思いました。 「こぶし」を通してそれぞれ様々な思いがあるのですね。 お誘いいただいても書けるかわかりませんが、期待しないで待っていてください。 今気づいたのですが、このこぶしだけ拝見していませんでした。ごめんなさい。

    2018年04月02日22時55分

    yoshi.s

    yoshi.s

    michyさん 写真には鑑賞者がいると嬉しいのと同様に、文には読者が欲しいものです。 読むという行為も一定の力量が要ります。書評は尚更のことです。 優れた読者は、それだけで存在価値があります。 が、もしmichyさんがこのこぶしにちなんで掌編小説をお書きになるなら、それは大歓迎です。

    2018年04月05日22時46分

    ぢ~

    ぢ~

    与助の辛夷 集落で1番の旧家には屋根をも覆う見事な辛夷の木がある 屋号を与助といわれている 戦前まではワカゼ(若勢)やメラシと呼ばれる下働きの若者達が大勢寝泊まりしていた そんな地主のお宅 いつ頃どの当主が植えたのかその辛夷が咲く頃になると農作業がはじまる 除雪で疲れた体を休む間もなくはじまる田畑での作業 それでも春になった喜びを伝える見事な辛夷の花 真っ白な無数の花は遠くからでも目立ち白い花を見ながら農作業をする 今年の辛夷の花が咲く頃  与助のバッチャが待ち望んだ跡取りが定年で家族と共に帰省するらしい 大きな屋敷を1人で守っていた与助のバッチャの笑い声が聞こえてくる日も近い おそまつ<(_ _*)> 毎年いつ頃咲くんだべなぁ~って見ている与助の辛夷だす 昔語りのような文章から少しすっきりしました ご教授ありがとうございますた<(_ _*)>

    2018年04月08日17時34分

    yoshi.s

    yoshi.s

    ぢ〜さん いいですねえ、与助の辛夷。 ワカゼやメラシ。呼び方も面白いしそんな人たちを抱えた大地主があったということも、今となっては知る人も少なくなったのでは。 田打ちざくらと呼ばれるこぶし。田舎ならではの情感溢れるお話しです。 そこでどうでしょうぢ〜さん、この文章をデスマス調から、ある、だ、調に変えては。 文体は作者の好みですから余計なことかもしれませんが、ご参考まで。

    2018年04月07日16時06分

    旅鈴

    旅鈴

    ぢ~ちゃん、素晴らしい! のどかな田舎を思い浮かべることができます。 そうか、与助のバッチャは一人で屋敷を守っていたのですね。 都会で働いていた息子が定年で帰ってくる、よかったよかった。 その息子はちゃんと家族と話し合って決めたのでしょうね。 嫁様はこれから畑仕事を覚えるのでしょうか。 いままで、お正月とかお盆に帰っているでしょうから、 勝手はわかるだろうとは思いますが、嫁様、覚悟が要りますよ。 バッチャとうまく折り合えるといいのですが。 多分、大丈夫ですよね。バッチャはきっといい人でしょう。 嫁様に優しくしてくれるでしょう。きっと息子と家族で来てくれるのを 嬉しく、ありがたく思っていることでしょう。 方言で表現してもよかったのじゃないかな、とふと思いました。 ワカゼとかメラシとかインパクトがありますよ。 ぢ~ちゃんのコメントは味があるのだもの。 掌編でも使って欲しいなあ。 リクエストがあります。 息子が帰ってきてからの 与助のバッチャと嫁様のお話を いつの日かお願いします。

    2018年04月09日04時54分

    ぢ~

    ぢ~

    yoshi.sさま鈴姉さま なんとありがたいお言葉の数々~♪ お二方の足元にもおよびませんが励みになりますだ 補足;与助さんち バッカ(分家)が多くてね~ みんな屋号を大切にするんでバッカの屋号も 弥助、万助、中島、万蔵、ヨエンなどなど覚えるのも大変っす笑 跡取り息子さんは転勤族で何かあれば帰ってきていましたから 定年後もダイジョブだすべの ただ、、、定年後もう何年か仕事するとかって話も聞こえてきたりして 与助のバッチャもう少しがんばらねねがもしんねっす

    2018年04月09日22時01分

    yoshi.s

    yoshi.s

    息子が定年で帰って来る。 本家の責務を果たせそうなのですね。 与助のバッチャの喜びがよく分かります。 この掌編小説は、与助のバッチャの喜びの唄ですね。 跡取りさんも、きっと心得ていたのでしょう。 定年後の仕事をしても、こんどの本拠地は与助の家でしょうから安心です。

    2018年04月10日16時23分

    新規登録ログインしてコメントを書き込む

    同じタグが設定されたyoshi.sさんの作品

    • 写真歌:日が昇る
    • 写真句:桜6:花ひかる
    • 写真エッセイ:アメリカ見たまま記13:朝日の中
    • 写真エッセイ:春の花たち4:地の花:姫立金花
    • 写真句:夏がゆく
    • 写真句:梅の香5:希望

    最近お気に入り登録したユーザー

    写真を削除しようとしています。

    本当に写真を削除しますか?

    こちらのレビューを他のユーザーに公開します。

    レビューを公開しますか?
    講評の公開設定については必ずこちらをお読みください。

    コメントを削除しようとしています。

    選択したコメントを削除しますか?

    エラーが発生しました

    エラー内容

    PAGE TOP