むうり ファン登録
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彼が来ることは分かっていた。 店の前のサンザシが風に揺れて、その風は、彼の靴音を運んでいたから。 10年前と少しも変わらない、靴音。 ゆらりと入り口に陰を落とした彼の髪はずいぶん伸びていた。 私はグラスを磨く手をとめて、マル・ウォルドロンのボリュームを少し絞った。 「・・・店、続けていたんだな」 それには応えず、私はグラスを差し出し、彼は立ったままで受け取った。 「・・・店は、いつでも、あいているわ。私のために」
whereさん、ありがとうございます! 昨日からやりだしたら面白くなってしまってご迷惑をおかけしております! そのうち不評でやめるような気がしますのでしばらくご容赦ください!
2010年09月07日22時02分
nariさん、ありがとうございます! いやこのお店は本当に、何もしなくても絵になります! というか存在自体が最初から絵です! 初めて入ったときどうしようかと思いましたもん。何から撮ろうかって!
2010年09月07日22時23分
where
最後の台詞がカッコイイですね! 文章と写真でひとつの作品というスタイルがとてもいいです。
2010年09月07日21時28分