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好文の花武骨なる枝に咲く 武帝が書を広げるたびに梅の花が開いたと云う。梅の異名、好文木の名はそれに由来する。 香りほのか、花はしとやか。 楚楚としたその花がごつごつとした武骨な枝に咲く。 平安の道真がこの好文の花を愛した所以である。
旅鈴さん おっしゃる通りです。 奈良時代、下って平安時代までは菅原道真に代表されるように、花と言えば梅。梅が日本らしさの象徴でした。しかし同じ平安時代の頃から桜が台頭し、やがて秀吉が醍醐の花見を行うまでになります。そして江戸末期の染井吉野の登場。以降日本は桜の国になりました。 私は桜ももちろん好きです(掌編に桜の下でと題したぐらいですから)が、春まだ浅い寒風の中に逸早く花を咲かせる梅も大好きです。控えめな梅の香も大好きです。むしろ梅こそが日本人らしさを表しているのではないかとさえ思うのです。 ちなみに私の住む茨城の県木は梅。水戸には梅の名所偕楽園があり、園内の茶室の名が好文亭です。 御地に梅がないのはいかにも残念です。せめて写真にてお楽しみ下さい。
2018年03月14日00時32分
旅鈴
梅といえば、やはりごつごつの枝振りでしょう。 桃はすっきりまっすぐですが、梅は曲がったり、節があったり、 いかにも何百年を経たかのような風情です。 そこに味がありますね。 その上、花の高貴なこと! 匂いと言い、姿といい、奥床しい古来の日本の良さを秘めているではありませんか。 その梅のない国に住まう無念をお察しください。
2018年03月08日02時49分