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ぼくはいつも森の夢を見る 仲間と競争しながら空を仰いだこと 風のささやき小鳥の歌声 木洩れ陽の遊ぶ夏の日 紅葉した葉の黄金の輝き リスがするするとよじ登りささっと降りていく 雨の後の草いきれ いろいろな他愛のない出来事 そしてチェーンソーの音! ぼくたちは伐採されここに横たわる ある日雪が降ってぼくたちを包む まるで暖かい蒲団をかぶせるように 蒲団の下でぼくは なおも森の夢を見る
ぼく、はだれだろう。 素敵な森のささやきが語られます。 第一節は、いろいろな他愛のない出来事、と閉じられます。 心に触れる秀逸の締めくくりです。 第二節。そうか、ぼく、は伐採された木だったのか。 急に心が騒ぎ始める。胸の中の何かが縮み出した。 しかしその心をいたわるように雪の蒲団が掛けられるシーンが描かれ、 そして、ぼく、は安らぎの夢のなかに入って行く。これで波打つ心が救われました。 まるで自分の終焉のシーンが描かれているようで、感傷と、そして安らぎを覚えました。 とても素敵な掌編小説。絶賛です。 ぜひ、写真掌編のタグもつけて下さい。また、写真がなくとも成立します。掌編小説のタグも。 またmichyさんによる第三節、その後のぼくたち、からは転生の希望を感じます。 僕は、子どもたちの遊ぶおもちゃになりたい。木の自動車かな。
2017年12月02日14時43分
企迷羅鼠(kimera)様、 どうして企迷羅鼠(kimera)様は、そうも的確に物事を捉え、冷静に判断なさるのでしょう。 辛い事実です、悲しい事実です。ご存じなのですね、この丸太たちが長いままじゃなく、 もうすでに短く切られていることを、天気の回復を待って、もっと短く切りそろえられ、 薪用として積み上げられることを。 企迷羅鼠(kimera)様の千里眼に完敗です。
2017年12月02日16時52分
mi姉様、 丸太の夢を助長させていただき、ありがとうございました。 さすが、掌編のお姉さま、すばらしいです。 公園のベンチになりたいでしょうね、きっと。 感情移入して涙が出てきました。
2017年12月02日16時57分
yoshi.s様、 おほめに預かり 光栄に思うと同時に恐縮しています。 とても綺麗なまっすぐな木で、本当になにか他の使い道はないのか、と思いました。 おもちゃでもいい、ベンチでもいい、存在さえしていてくれれば。 雪の蒲団もつかの間の夢で、消えてしまいました。なんて現実は厳しいのでしょう。
2017年12月02日17時02分
企迷羅鼠(kimera)様、 それはまさしく企迷羅鼠(kimera)様のご心情ではありませんか。 世界中を旅なさる企迷羅鼠(kimera)様、きっと雪の降る土地へも行かれたことでしょう。 旅の宿であれこれ思いを巡らされて、朝、雪が積もっているのに初めて気がつかれる。 それほど雪は静かに降り、それほど企迷羅鼠(kimera)様は 深く物思いに 沈んでおられたのでしょう。
2017年12月03日07時19分
2015年9月にクロアチアのザグレブバスターミナル付近、ホテル・シュリスコを出たところの歩道の上に年期物の製材機を設置して丸太を製材して薪を作っているところを見ました。
2017年12月03日09時20分
企迷羅鼠(kimera)様、 だから、丸太の置かれている様子から、薪用だとお分かりになったのですね。 やはり鋭い観察力です。今まで見聞きなさったことが、血になり肉と成っているのですね。 敬服します。
2017年12月03日23時09分
LOVE J&P様、 お気に入りとコメントをありがとうございました。 素晴らしいお写真を撮っておられるLOVE J&P様に 褒めていただけるような代物ではないのですが、 面白いな、と思ってただ撮ったのです。 同じ物は誰も撮れないという独自性だけが売り物ですから。
2017年12月04日22時51分
ふぃねすとら様、 ご覧くださってありがとうございます。 黒っぽい丸太と白い雪の対照を、ただ面白がって撮った物です。 褒めていただくと、かえって恥ずかしくなります。
2017年12月09日23時59分
michy
とうとう雪が降りましたね。 でも優しくて柔らかそうな雪のお布団をかけて、木の仲間たちは 気持ち良さそうです。 でも本音は寒そうで~~す。 ぼくたちここに何年ぐらい寝ているのかなぁ~ 将来どうなるか考えようよ ぼくは公園のベンチになりたい 恋人達が座ってくれるかもしれない 小さい子供たちが靴のまま乗って跳ねるかも でもぼくは丈夫な木だから平気さ お年寄り夫婦が寄り添って座るかもしれないね 一人淋しく座る人には木の温もりを感じてもらう 誰も座ってくれなくても楽しく遊ぶのが見られるよ 君は何になりたい?
2017年12月02日10時52分