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(マリー3) マリーに連れられて、ヒッピーたちのフルムーン・パーティに行った。 街はずれの森の中にどんどん入って行くと、突如草はらの広場が現れ、そこにヒッピーたちが多勢集まっていた。 「彼はジョー」 「ハーイ、ジョー。僕はヨシ」 「彼はリッチー」 「ハイ、リッチー。僕はヨシ」 「彼は・・」 マリーはほとんど際限なく僕に友だちを紹介し始めた。 「マリー、そんなに紹介してもらっても憶えきれないよ」 「大丈夫。夜は長いわ」。「でもこの辺にしておくわね」。笑いながらマリーは言った。 *下に続く
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*つづき 草はらのあちこちに5~6人ずつぐらいのグループができていて、それぞれが火を囲んで思い思いに話しをしている。 そんな中でもマリーはよく知られているようで、歩いているとみんなから声をかけられる。 そのうちにどこからともなく音楽が聞こえて来た。 「ボブだわ。あそこに行きましょう」と言ってマリーは僕の手を引いて音のする方に向かった。 背の高い髭もじゃの男がギターを弾いていた。何人かがそれに合わせて歌を歌い出した。 「あれはジェニファー。歌手よ」。マリーは、ボブの側に立って歌っている女性を見ながら言った。 「でもここでは仲間」 ジェニファーが歌いながらこちらを見た。頭に花の冠が乗っている。マリーを見て投げキッスをした。それに応じてマリーも手のひらでキスを投げ返した。 *つづく
2017年11月03日15時56分