古次郎 ファン登録
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暗黒の世界がどのぐらい続いたのだろうか・・・やがて辺りが鮮やかな朱に輝いて、不思議なことに天使や動物達が空間を彷徨っているのではないだろうか。その朱の色というのは今まで見た事のないような鮮やかな色合いで、それはシャガールの絵そのものであった。その場面が幾重にも変わり私はそこにただ佇むだけであった。あの夜の出来事はいったいなんだったのだろうか?確かに夢であった事は確かな事だ。現実であってほしいという気持は叶うものではないが、いつかまたその夢の中をさまよえる事を祈って眠りにつくのであった。