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第千五十八作  「降り立てば 鮎の香れる 紀ノ川の初夏」 和歌山県西笠田

第千五十八作  「降り立てば 鮎の香れる 紀ノ川の初夏」 和歌山県西笠田

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    その駅頭に降り立つと、目の前の川から、芳ばしい川の香りがしてきた。 初夏の、生きている川の証拠であろう。 しかし、水量が想像していたよりも低く、大きな渕があると言われていた場所は、すっかり平瀬になっていた。

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