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(8) グラスを下ろすやいなや玲子が言った。 「これ、おいしい!」 「おっ、玲子、ワインの味が分かるのか?」と、真一。 「玲子はね、コンサートが終わるたびにパーティよ。ワイン通にもなるわよ」と、からかうように笑美子が言う。 「笑美子、私が吞ん兵衛みたいに言わないで。文化なのよ。でも仕事でもあるわ。パーティで次のコンサートの声がかかることだってあるんだから」。「笑美子のフィールドだってよくパーティをやってるじゃない。展覧会の後とかで」 *下につづく
女性お二人はいかにも文化部出身の親友みたいですね。女性が加わり、高校時代は一応お酒のシチュエーションはなかったが、今はお酒も一通り嗜める社会人となってどんな展開、ぶつかり合い?が続くのかますます楽しみです。
2017年04月24日00時18分
なあるほど、やっぱり女性達も第一線で活躍しているのですね。そうそうたるメンバーじゃないですか。前回私の述べた求心力とは、人の心を惹きつける力、ぐんぐん引っ張り込む力、その世界にのめり込ませる力というか、そういう面白さのことです。読み物は面白くなければ読者の心に届きません。人物が生き生きと描かれていれば、感情移入もたやすくなり、より楽しく読むことができます。続きを早く読みたくなります。そういうことを言いたかったわけです。私の場合まず男性ばかりのグループかと思ったら女性も居たってこと、それも俳句クラブ、そして皆それぞれ第一線で活躍している、そうした設定が意外で、新鮮で目が離せません。
2017年04月24日14時36分
旅鈴さん 物語の魅力はなんと言っても面白さですよね。 面白いと思うことは人それぞれでしょうけれども、旅鈴さんは、人物描写、意外性、新鮮さ、等々を具体例を挙げて説明してくれました。噛み砕いて吸収しましょう。参考になります。 目が離せない、という賛辞に応えなくちゃね。
2017年04月24日23時09分
yoshi.s
*つづき 「それは家元や名のある方の展覧会の時ぐらいよ。私たち普通の教授は、せいぜい教室合同のお花の会や、お茶の会のあとで打ち上げをやる程度よ」 「おっ、笑美子はお花の先生なのか?」 「そう。でも始りはお茶なの。このクラブの影響よ。俳句をやりながら、吉夫君がよくお茶を立ててくれたじゃない。私、あれがすごく好きだったの」「だから私のお茶のお教室では、ときどき俳句もやるのよ、お茶の後で。邪道だって言う人もいるけどけど、好きなんだもの」。「そういう時よ、みんなでお酒を頂くのは。盛り上がるのよ。次はああしよう、その次にはこうしようって」 *次の桜につづく
2017年04月23日23時24分