ホーム きこりん 写真一覧 雪待ち月光池 きこりん ファン登録 ユーザートップ 写真一覧 ギャラリー お気に入り ファン ファンになっているユーザーの写真 ファンになっている ファンになってくれている 雪待ち月光池 お気に入り登録118 4884件 D E 2016年10月24日12時42分 J B
コメント4件 きこりん ようやく三笠市幌内春日町にも白いものが降り注いだ。 道内各地で初雪の便りが届く中、工房周辺だけはいつまでも紅葉真っ盛りで 舞い散る枯葉を眺めながら作陶を続けていた。 今日は上空の大気の状態が不安定なのだろう。 舞い落ちてくる白いものは霰のような白い粒ばかりで、濡れた路面に転がると、程なく姿を消してしまう。 木々に白く降り積り留まる牡丹雪を待っている。 三笠をはじめとした炭鉱周辺には、エゾアカマツのような成長の速い針葉樹が多く植林されている。 炭鉱の坑道内への使用目的として植林された針葉樹林は、その目的を見失い 「ラクヨウキノコ」と呼ばれる「イグチ」をはじめとした菌類を育む。 この菌類は、太古の昔に形成された極端に栄養の少ない頁岩を肥沃な泥に変え、新たな自然環境を生み出すことになるのだが、白亜紀以降地上で完全に干からびて表面だけが風化している頁岩は、今ようやく脆い泥になり始めたばかりで 新たな自然環境が形成されるまでには、あと数万年はかかることだろう。 などと、そんな腹の膨らまないことを考えながら かの「月光池」の雪景色を撮影するべく準備を始めようと考えている。 あと数日で牡丹雪が降ることだろう。 その日、私は必ず、絶対、確実に 「月光池」を目指し、機材を背負って山道を歩いている。 道は必ず雪道になっているはずで エゾシカ、キタキツネをはじめ、エゾタヌキ、テン、オコジョ、エゾユキウサギ、エゾリス そして、ヒグマの生痕も確認できることから安全性も高まる。 人が立ち入らなくなって数十年経過した「月光池」周辺では エゾライチョウやイイヅナなどと出会える可能性にも期待が膨らむ。 写真を撮ることで、記憶のライブラリーが増え、鳥や花の名前や生態を知ることにつながる。 ジャンルを問わず、未知の情報を、人から教わることなく、自分の手で得ることは楽しい。 かつて、長男を授かるまでは、ただの「音楽バカ」だったが 「子供の疑問に答えられる親になろう」と、そのころから漠然と思うようになり それは、生き別れて、既に子供がいなくなった今でも、知識や情報を貪ることがライフワークになっている。 夏の間は、ほとんどが無風で、暑いばかりの工房だったが 今は、大木をも揺らすほどの強い風が吹き付けている。 この風がやみ、雪が静かに降り積もるのが待ち遠しい。 今現在、工房周辺にはひとかけらの雪もない。 2016年10月24日12時50分 ポセイ丼ver.1.1 凄く綺麗ですね… 映り込みも美しい… 寒くて大変でしょうが、雪景色も楽しみですね♪ 2016年10月24日13時12分 S.sugiyama ファン登録ありがとうございます 今後ともよろしくお願いします 鏡の様な水面が美しいですね 雪景色が待ち遠しいです 2016年10月24日19時31分 自転車JJ ファン登録ありがとうございます これからもよろしくお願いします。 深い緑がすごく綺麗ですね。 2016年10月24日22時05分 新規登録・ログインしてコメントを書き込む コメントを書き込む 同じタグが設定されたきこりんさんの作品 最近お気に入り登録したユーザー 真理 ファン登録 ジムのポッケ ファン登録 oldcat ファン登録 pirikara ファン登録 zebra ファン登録 ハッシー1951 ファン登録 スリーピー ファン登録 あぃそら* ファン登録
きこりん
ようやく三笠市幌内春日町にも白いものが降り注いだ。 道内各地で初雪の便りが届く中、工房周辺だけはいつまでも紅葉真っ盛りで 舞い散る枯葉を眺めながら作陶を続けていた。 今日は上空の大気の状態が不安定なのだろう。 舞い落ちてくる白いものは霰のような白い粒ばかりで、濡れた路面に転がると、程なく姿を消してしまう。 木々に白く降り積り留まる牡丹雪を待っている。 三笠をはじめとした炭鉱周辺には、エゾアカマツのような成長の速い針葉樹が多く植林されている。 炭鉱の坑道内への使用目的として植林された針葉樹林は、その目的を見失い 「ラクヨウキノコ」と呼ばれる「イグチ」をはじめとした菌類を育む。 この菌類は、太古の昔に形成された極端に栄養の少ない頁岩を肥沃な泥に変え、新たな自然環境を生み出すことになるのだが、白亜紀以降地上で完全に干からびて表面だけが風化している頁岩は、今ようやく脆い泥になり始めたばかりで 新たな自然環境が形成されるまでには、あと数万年はかかることだろう。 などと、そんな腹の膨らまないことを考えながら かの「月光池」の雪景色を撮影するべく準備を始めようと考えている。 あと数日で牡丹雪が降ることだろう。 その日、私は必ず、絶対、確実に 「月光池」を目指し、機材を背負って山道を歩いている。 道は必ず雪道になっているはずで エゾシカ、キタキツネをはじめ、エゾタヌキ、テン、オコジョ、エゾユキウサギ、エゾリス そして、ヒグマの生痕も確認できることから安全性も高まる。 人が立ち入らなくなって数十年経過した「月光池」周辺では エゾライチョウやイイヅナなどと出会える可能性にも期待が膨らむ。 写真を撮ることで、記憶のライブラリーが増え、鳥や花の名前や生態を知ることにつながる。 ジャンルを問わず、未知の情報を、人から教わることなく、自分の手で得ることは楽しい。 かつて、長男を授かるまでは、ただの「音楽バカ」だったが 「子供の疑問に答えられる親になろう」と、そのころから漠然と思うようになり それは、生き別れて、既に子供がいなくなった今でも、知識や情報を貪ることがライフワークになっている。 夏の間は、ほとんどが無風で、暑いばかりの工房だったが 今は、大木をも揺らすほどの強い風が吹き付けている。 この風がやみ、雪が静かに降り積もるのが待ち遠しい。 今現在、工房周辺にはひとかけらの雪もない。
2016年10月24日12時50分