サンデーマーケット内にて布織りの実演中。すごい人通りの中、黙々と作業をしていました。

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講評者：戸澤裕司（日本写真学院講師） 講評カテゴリ：ドキュメンタリー

チェンマイのサンデーマーケットで黙々と布を織る女性、一生懸命な姿に作者は目が止まったのでしょう。手前に糸を配置して構図も決まっています。ただ、高倍率ズームの限界で描写はあまりクリアではありませんね、ちょっとでも動くとぶれています。顔と手が動きぶれのせいか甘いですが、どちらもこの場合には大事なポイントではなかったでしょうか。旅では大きな重い機材を沢山持っていけませんが例えば暗いところ撮影用に一本だけ明るい開放値の標準レンズを追加するくらい考えてみてはどうでしょう。単焦点レンズの方が却って自分の体を使って四人引いたりしないと思ったようには写らないので、自分の身体感覚が盛り込まれた写真になって自分の伝えたいことや、感じたことがより明確に自覚できて、できた写真を見る側にも伝わりやすくなります。