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北海道の秘境駅といわれる小幌駅。 この沢のあたりにトンネルの開口部があり、地上にある数百メートルの部分が駅らしい。 前後はトンネルに挟まれており、鈍行列車だけが止るが、国道などへと通じる道はなく、海へと続くけもの道だけがある。 このため、乗り降りする客はほとんど皆無らしい。 そんな駅の近くに小幌仙人と呼ばれる人が、掘っ建て小屋を建てて住んでいたという。 浮世離れした場所に、浮世離れした人間が、ただ、生きていたという。 列車の轟音に曝されながら、その合間の静寂と孤独を楽しんでいたのだろうか。