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お盆を迎えましたのでお釈迦様のお弟子のお話 その名を『れんげしき』という美しい女性のお弟子 古代サンスクリッド語では Utpalavarnnā でウッパラヴァンナーと発音します ウッパラとは蓮華を、ヴァンナーは色を意味します 彼女はインドの舎衛城の長者、いまで言うところのマハラジャの娘であり 幼い頃から青蓮華のように美しく、ウッパラヴァンナー(青蓮華、あるいはれんげしき)と呼ばれました
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妙齢になると、彼女の美しさは輝くばかり、王様や長者たちの子息が、我こそはと求婚して、もめにもめます やがて悲しい事に暴力的な凌辱を受け、彼女の命を心配した父親の勧めでお釈迦様の弟子となりました 日本のお盆というのは、目連尊者が餓鬼道という地獄に堕ちた自分の母を救うために お釈迦様のいうとおりに神通力で三千大千世界のあらゆる仏に供養して母を救った事例を起源とします 美しいれんげしきも目連尊者のように素晴らしい神通力を得て大活躍、悩み苦しむ多くの人々の心を救ってきました 仏弟子として輝くその姿は大智度論などの多くの経文(書籍)などに登場します あまりの美貌のために理不尽にも男性に凌辱されはしましたが、やがてお釈迦様の弟子となり見事に悟りを開いたれんげしき 彼女の最期は、提婆達多がお釈迦さまを殺そうとしているのを見抜き、そんなことをしてはいけないと諌めたところ、逆に提婆達多に殺されてしまうのですが、彼女の劇的な生涯は仏教史にいまも燦然と輝いています 彼女の存在は玉響のごとき微かなものだったかも知れません でも、わたしは、れんげしき(青蓮華)の逞しさと賢さ、そして彼女の勇気が大好きです
2014年08月10日03時57分