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死んだ智恵子が造つておいた瓶の梅酒は 十年の重みにどんより澱(よどん)で光を葆(つつ)み、 いま琥珀の杯に凝つて玉のやうだ。 昭和十五年三月
智恵子抄は中学生の時に読みました・・ 当時は回りが読んでてただそれだけの理由・・ 半世紀生きてきた今読み返してみたい1冊かもしれません・・ しかし・・ 美しい写真ですね・・・・ 私もチャレンジしてみたいです・・飲んでしまう前に・・・
2013年12月08日05時58分
こんにちは^^ 智恵子抄は名前くらいは聞いたことありますけど、、、(汗) 木目のテーブルに配置された梅の入った瓶。 瓶はスクエアなのに、傾斜したテーブル。 視点が異なっていて不思議な感覚に陥りました。 セザンヌのリンゴの絵のような感じに。 あ~とっても不思議な作品に感じました(*^^)♪
2013年12月08日12時48分
ネットで調べてみました。智恵子は7年間にも及ぶ狂気の末に53歳で亡くなっていますが、狂気に陥るまえに光太郎のためにつくったのが梅酒だったんですね。そのストーリーを思い浮かべながら写真を拝見しました。情感のこもった一枚ですね。
2013年12月10日22時36分
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ひとりで早春の夜ふけの寒いとき、 これをあがつてくださいと、 おのれの死後に遺していつた人を思ふ。 おのれのあたまの壊れる不安に脅かされ、 もうぢき駄目になると思ふ悲に 智恵子は身のまはりの始末をした。 七年の狂気は死んで終つた。 厨やに見つけたこの梅酒の芳りある甘さを わたしはしづかにしづかに味はふ。 狂瀾怒濤の世界の叫も この一瞬を犯しがたい。 あはれな一個の生命を正視する時、 世界はただこれを遠巻にする。 夜風も絶えた。
2013年12月07日23時01分