写真共有サイトPHOTOHITO人と写真をつなぐ場所

Usericon_default_small takuro.n ファン登録

おうし座頭部の分子雲

おうし座頭部の分子雲

J

    B

    今の時期昇ってくる冬の星座達の中でまず最初に目に付く賑やかな構図を(^^ゞ 左にすごく明るいのが木星、右上に星雲をまとった星の塊がプレアデス、真ん中下に左に倒れたV字型の星の並びがヒアデス星団と呼ばれることもあるおうし座の角の部分です。 元々この日はプレアデスを集中的に撮ろうと思い、まずは広い画角でと思ってこの構図にしたんですが、空がとても綺麗なところだったこともあり、処理してみると思わぬものが相当写り込んでいることに驚きました。 分子雲。 散光星雲や反射星雲のように熱を持って発光していたり近くの

    コメント11件

    Usericon_default_small

    takuro.n

    恒星に照らされていない暗い星間ガスの集まったところを天体写真の世界ではこのように呼び、天の河周辺などバックに星が多く明るいところにあるものは暗黒帯などとも呼ばれてアンタレス周辺など撮りやすいんですが、バックがあまり明るくないところにあるものはとても写りにくく、この写真上の方に写っている濃い部分はおうし座の分子雲とか暗黒帯とかいわれて有名で私もよく知ってたんですが、まさかヒアデス星団付近までこんなに拡がりを持っているとは今回初めて知りました。 やはり空の良いところで撮るというのはものすごい威力のあるもんですね(^_^;) しかしさすがにそれをこれだけあぶり出すには相当な強調をしており、どんなに空の綺麗な所であろうともやはりカブリはあり、今回はほとんど画角全体に何かしら星間ガスが広がっている中、その補正は困難そのもので、普段たいていはコンポジットが終わって1枚画像になってからで間に合っていたカブリ補正では何度やっても合わず、結局コンポジット前の1枚1枚に施すことになり、それぞれ仕上がりのレベルを合わす等、普段より何倍も手間がかかってしまいましたが、なんとか見れるくらいには正しく補正出来たようでホッとしてます(^_^;) 画面右側の青っぽいガス雲は地球から見てちょうどガス雲とプレアデスの星々の距離が同じくらいにあり、その光で照らされることで明るく見え、画面左側の茶色っぽいガス雲は同じくらいの距離に恒星がないために照らされることなく暗いわけです。 これら地球から見れば永遠といっていいくらい遠くにある恒星やガス雲に比べて木星はほんのお隣さんなので、この画像では周辺にあるように見えるガス雲を照らすことはありません。 なお、プレアデスの下、木星とちょうど対角くらいにあるちょっと明るめのガス雲に見えるものはガス雲の上に木星のゴーストがカブってしまったもので、画像処理で取りきれるものではないのでそのまま残しました(^_^;) この日は持っていったレンズの一つが思った威力を発揮してくれないことがはっきりしたり、山の稜線で風が強く、ガイドがうまくいかなくて望遠鏡での撮影分はボツにせざるを得ないものもあり、それがはっきりするまでじつはこの写真が一番安直でインパクトの薄いものになるかななどと思ってたんですが、こうなってみると逆に一番の収穫ともいえる一枚になってしまいました(^◇^;) スカイメモに冷却改造60DとSIGMA50ミリF1.4をつけ、ISO800のF4で2012/10/16の0時11分から撮った7分露出8枚をRAP2、CameraRaw6、StellaImage CS5と通して処理。 ここに上げるときいつも意図したとおりの彩度やコントラストで見られるか気になり、それもものによって違いが見られるのでこちらの調整だけではどうにもならず、特に今回のような対象では程度によってまったく違った雰囲気になってしまうので困りものですが、一応分子雲がはっきりするようコントラストは強めにしてみましたが果たして(^_^;)

    2012年10月29日16時58分

    yoshimpc

    yoshimpc

    takuro.nさんの本領発揮ですね。まず、いつも見慣れたこの場所にこれほどたくさんの星が存在していることに圧倒されます。分子雲も、こんなにはっきりと見られるものなのですね。右半分が散光星雲、左半分が暗黒星雲という事なのでしょうか。また、相当な強調処理をされているとはいっても、全くそれを感じさせないのはさすがというか、お見事ですね。

    2012年10月29日18時33分

    chesara

    chesara

    takuro.nさん、こんばんは。 木星、アルデバランにヒアデス星団、スバルのブレアデス星団。 個別には撮ってみたいと思っていたんですが・・・。 撮るべき人が撮ると、まとめてこうなるんですね。(!@.@!) 暗黒帯ですか・・・、明るいところばかりじゃなく、黒い部分も神秘的で綺麗ですね。(\o.^/)

    2012年10月29日19時11分

    sory

    sory

    これは 綺麗な作品ですね。ISO800で長秒露出が効いてるのでしょうね 淡い色合いまで再現されていますね。 お見事としか言いようがありません。

    2012年10月29日19時25分

    Marshall

    Marshall

    こんばんは。 こんなところにも綺麗なガス雲があるんですね!しかもこの画角で画面を覆うくらいの迫力は十分すぎます。 ここまで見えてくると木星上部の写ってない部分のガス雲の広がり方も気になってきます。素人が簡単に撮って映し出せるものじゃないなあ。と、感じます。 また、素晴らしい作品を期待してます。<(_ _)>

    2012年10月29日23時24分

    Usericon_default_small

    takuro.n

    yoshi-tamさん、ありがとうございます(^^ゞ ここはすぐ左に天の河が縦に流れていてその脇ですのでまだまだ微光星も多いところです(^^ゞ 分子雲は最近では天体写真の1ジャンルとしてそれをメインターゲットに撮る人もいるくらい面白いところで、北極星周辺にも広い範囲に広がってたりして実は私もそのうちにとは思ってたんですが、今回はよほど空の状態が良かったのかそんなつもりはなかったのに撮れてしまいました(^◇^;) 一応プレアデス周辺のガス雲は写るようにと8枚撮っておいたのがよかったのかとも思います(^_^;) 散光星雲も分子雲も結局は同じ星間ガスですが、あえていうなら右半分の青白っぽく写っているのは散光星雲の中でも反射星雲と呼ばれるもの、左半分の茶色っぽいガス雲が分子雲と呼ばれ、その中でも上の位部分が暗黒帯と言われているといった感じです(^_^;) 同じ星間ガスなのでよほどはっきりしたところ以外どう区別するかは微妙な部分もあります(^_^;)

    2012年10月29日23時32分

    Usericon_default_small

    takuro.n

    chesaraさん、ありがとうございます(^^ゞ 今回は木星もいて特に華やかだったのでこの構図にしてみましたが、私もここまで写ると思ってたわけではありませんので、処理しだして写ってることに気が付いたときはびっくりしました(^◇^;) そうなるとやはり綺麗にあぶり出したくなり、いきなり強調度合いも上がってしまって補正から何から全てが難しくなってしまいましたが、なんとかここまで見れるように出来たのはひとえに空が綺麗なところだったからです(^^ゞ ただでさえ暗い夜空の写真の中で暗い暗黒帯をうまく表現するのは技術的にも感覚的にも何ともいえない難しさがありますが、結局その部分が主役の写真になってしまったので、そこを綺麗と見てもらえるとうれしいです(^^ゞ

    2012年10月29日23時57分

    Usericon_default_small

    takuro.n

    soryさん、ありがとうございます(^^ゞ こういう茶色い星雲がメインの写真、赤ばかりの星雲の写真以上に一般受けなどしないと思われ、私的にはここに上げた中でも相当興味深い1枚なんですが、いったいどれくらいの人が見てもらえるか、ましてや美しいなどと思ってもらえるかどうか疑問に思ってましたが、これを綺麗と感じてもらえるのはとてもうれしいです(^。^) 元はと言えばこういう光も放たないガス雲こそが全ての源なわけで、人間がおそらく未来永劫行き着くことが出来ないであろう彼方の宇宙空間に漂っている姿、そういう想像力が働くと、この一枚の見え方もまた違ってくると思います(^^ゞ そしてしばらく前までと同じようにISO1600で撮っていたらおそらくここまで滑らかに表現は出来なかったと思います。 書かれるとおりISO800にしたことが成功の一因と思ってます(^^ゞ

    2012年10月30日00時07分

    Usericon_default_small

    takuro.n

    Marshallさん、ありがとうございます(^^ゞ こういうガス雲を撮るにはあらゆる基本を一段と厳しく追求するしかなく、まずは空の綺麗な所、次に正確で徹底したカブリ補正が大事なんですが、空的にはそちらは高いところで撮れば十分可能性があると思います(^。^) この世界では空の良さは何にも勝る得難い武器ですから、風が強くて望遠鏡での撮影が難しそうなときなどカメラレンズでも同じように枚数稼いで撮ってみるのも面白いと思います(^^ゞ そしてこの上辺から先のガス雲ですが、じつはこの画角の上の方、プレアデスから暗黒帯の距離と同じくらい先にはカリフォルニア星雲があり、普通は写野を縦にしてそちらを入れた画角で撮るのが多いんです(^◇^;) そうするとちょうど赤いカリフォルニア星雲と青いプレアデスの間を裂くように暗い暗黒帯が横切っているというこれまた興味深い1枚になるんですが、今回は木星が側に来ていたのでついつい星雲より星の賑やかさ重視でこういう画角にしてしまいました(^_^;) 分子雲がこんなに写ると分かってたら縦画角にしてたんですが(^_^;) そのくらい私にとっても思わぬほど良い写りだったわけで、空の良さは計り知れないくらいの恩恵があるわけですね(^^ゞ

    2012年10月30日00時22分

    Em7

    Em7

    お久しぶりです。(^^)/ 拝見しましたが、どれも素晴らしい物ばかりですね~。 そして僕はおうし座なので、この一枚にコメントさせて頂きます。('-'*) 護摩壇山??  高野山ですかね~?? 僕もここにもう一度行きたいと思っていて、なかなか行けずにいます。 この夏に撮った時は、紀美野町(過去、美里町でした)の天文台のふもとでした。 しかし50㎜でこういう描写になるとは、なんだかやはり不思議な感じです。 もっと望遠な感じがしてしまうんです。 しかし枚数がやはり凄いんですね。 インターバルタイマーが無いと、やはり無理だなぁ。 中国製のリモコンで、SONYでもインターバル撮影出来る物があるのですが それを買おうかどうか迷っています。 しかし良く考えると、赤道儀も無いのにタイマーだけ買っても。。。。ですね。(^_^;)

    2012年11月08日14時32分

    Usericon_default_small

    takuro.n

    Em7さん、ありがとうございます(^^ゞ 私はお隣のふたご座です(^^ゞ ってまあもうそんなこといってるような年ではありませんが(^◇^;) 護摩段山は高野山から高野龍神スカイラインを30分ほど南下した鶴姫公園よりまだ30分ほど南下したところです(^。^) 鶴姫ではまだまだ影響の大きい北の大阪の光害と西の和歌山の光害もだいぶ減り、これまた素晴らしい星空の見れるところですが、大阪府北部から3時間近くかけて鶴姫まで行ってそこからさらに30分というのは遠いです_| ̄|○ 最近鶴姫も有名になってしまって、少ない新月期の晴れそうな晩は狭いところに曜日に関係なく人でいっぱいなので仕方なく(・_・、) 前に撮られてたのはみさと天文台ですよね(^。^) 私は知ってるだけで行ったことはありませんが、和歌山からだとほど近く安心で、東から南にかけては十分暗いところと思います(^^ゞ 和歌山北部で便利なところだと後は生石高原てっぺんのキャンプ場内も有名なところですよ(^。^) しかし場所柄夏休みなどはいっぱいかもしれませんが(^_^;) 星の写真は星景であったりよほど星空に詳しい人でないと拡大率が分からないですからね(^_^;) 見たこと無い対象が写ってるとそれだけで何か望遠鏡ででも撮ったような気がしてしまうのかもしれませんね(^。^) 勿論こういう肉眼ではどんな空の綺麗な所でも見えない対象を撮るためには枚数撮るためにインターバルタイマーは必須ですが、それ以上に使いまくるのは最近みんなやってる比較明コンポジットによる日周運動写真や流星群撮影時です。 それこそ何枚どころではなく何十枚何百枚(^◇^;) インターバルタイマー1個あたりで切ったシャッター数は固定撮影が一番多くなったりします(^◇^;)

    2012年11月08日17時43分

    新規登録ログインしてコメントを書き込む

    同じタグが設定されたtakuro.nさんの作品

    • サソリ座頭部周辺の散光星雲群
    • アンドロメダ大銀河
    • 秋の天の河を彩る散光星雲たち
    • 夏の天の河の暗黒帯
    • バーナードループを挟んで
    • 西に傾きゆく夏

    最近お気に入り登録したユーザー

    写真を削除しようとしています。

    本当に写真を削除しますか?

    こちらのレビューを他のユーザーに公開します。

    レビューを公開しますか?
    講評の公開設定については必ずこちらをお読みください。

    コメントを削除しようとしています。

    選択したコメントを削除しますか?

    エラーが発生しました

    エラー内容

    PAGE TOP