多分小学校の低学年の頃だったと思う。 何度も両親にせがんでやっと連れて行ってもらった博物館は、植物園の敷地内にある、小さく古い建物だった。 ドキドキ・ワクワクしながら館内の床板を軋ませ骨格標本や剥製の類、古い地図やなんだか良く分からない道具やらに見て歩いたことをおぼろげに記憶している。 今でも博物館やら資料館の類が好きなのは、あの当時の感覚が心の奥底の方から蘇ってくるからかもしれないと、このミュージアムを歩きながら思った。

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