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写真エッセイ:東京散歩14:谷中4:朝倉彫塑館2

写真エッセイ:東京散歩14:谷中4:朝倉彫塑館2

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    B

    朝倉彫塑館。門を入ってすぐ右手にちょっと不思議な群像がある。 朝倉は人物像や裸婦像のような写実的な作品とともに、もちろん抽象性を帯びた芸術作品も作った。 題して、雲。 雲に乗った人々が一方向を見詰めているのだ。 一体人々は何を見つめているのだろう。  これは、朝倉が美術学校(現芸大)を卒業して間もない頃の作だと言うから、明治後半ごろか。 日清戦争・日露戦争。日本が世界に向けて翼を広げた時代だ。 もうすでに自分たちは空ゆく雲に乗っている。 好奇心と、不安と。 朝倉の気持ちが分かる気がする。

    コメント2件

    キンボウ

    キンボウ

    東京散歩はとても楽しそうですね。 やはりいろんな芸術家がここに住んでいたんですね。 僕にはよく分かりませんが好奇心・不安が感じ取れます。

    2024年01月19日10時08分

    yoshi.s

    yoshi.s

    キンボウさん はい。 ここは谷中で、隣りに根津、千駄木と続きます。 合わせて、谷根千と呼ばれています。 東大や美術学校(現芸大)などのある文教地区なので、名のある学者や芸術家たちが住んでいました。千駄木には、借家としてですが、二人の文豪、森鴎外、夏目漱石が住んだ住居跡もあります。 幸いにして大空襲による火災から免れたところで、昔のままの町の姿が数多く残っている界隈です。 朝倉文夫のこの『雲』は、注文制作ではなく、つまりビジネスではなく、純粋に芸術として作られたものでしょう。

    2024年01月19日22時31分

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