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桜の花の中のパラボラアンテナ。 とても印象的で、不思議の念すら抱かせる光景だ。 しかし私にとって、あのニュースが流れなければ、このアンテナもさほどに印象的なものではなかっただろう。 1963年、日本初のオリンピック前年、ここ茨城県北の小さな町の基地局で、初めての日米間衛星通信(当時は宇宙通信)によるテレビ放送が行われた。 開設の祝いとして冒頭、当時のアメリカ大統領 J.F. ケネディの挨拶が予定されていた。 ところがアメリカからの第一報は、そのケネディ大統領が暗殺されたとのニュースだった。*下に
こんにちは。 こちらには茨城から受け継いで23基稼働している様です。 桜とパラボナアンテナ投稿した事がありますがパラボナアンテナ の背中と桜でちょっと残念でした。
2023年04月08日16時58分
見事に満開の桜を咲かせてくれている「さくら宇宙公園」のパラボラアンテナが 初の日米宇宙中継を実現してくれたのですね。 でもまさかあれほど悲惨な映像で幕開けになるとはだれが想像できたでしょうか。 あの時の映像はいまだに目に焼き付いています。 桜 花を愛でることのできる世界になって欲しいです。
2023年04月08日17時27分
michyさんは、覚えていますか。 そうですよね。 二重にショッキングでしたものね。 それにしても、自由に宇宙を行き来できるようになった今でも、相変わらず互いに殺し合いをしている。なんでしようね、この生き物は。
2023年04月08日21時08分
ああ、写楽さんはそう見みますか。 私は慣れているのに、いまだに不思議感を覚えるのです。 レンズは24mmですからアンテナがさほど大きく見えませんが、実際に見るとこの2倍ぐらいの感じです。
2023年04月09日19時19分
yoshi.s
*上からのつづき 華やかな祝いを期待していた多くの人には、いったい何が起こったのかしばらくの間理解できなかった。 ケネディ大統領は、国際間の人工衛星通信を構想し、実現させた当の本人だった。 このショッキングなニュースは、アメリカでの出来事が即時に届くというリアル感と、同時にその内容の深刻さが、パラボラアンテの明るい未来像を吹き飛ばしてしまった。アンテナのせいではないのに・・。 この段階では、ここは国際電信電話(KDD)宇宙通信実験所と呼ばれていた。 間もなく人工衛星通信テレビ放送が実用化された。 翌1964年の東京オリンピックの模様は、この衛星放送によってリアルタイムにアメリカのお茶の間に届けられた。 宇宙通信が普通になり、この施設は宇宙通信所とその名を変えた。 市民にとってここは隔絶したSFの世界だったが、KDDは心がけて市民に受け入れられように努めた。宇宙通信の仕組みを解説する展示館を作り、敷地に桜の木を植えて、それを市民に開放した。 都合350本に及ぶ染井吉野は順調に成長し、だんだんと市民の憩いの場になって行った。 やがて太平洋に海底光ケーブルが敷設され、衛星を介する電波よりも、瞬時に伝わる光速が優先されるようになり、この宇宙通信基地はその役目を終えた。 KDDはこの敷地全体を地元に寄贈し、7基のパラボラアンテナのうち2基を残して解体撤去した。 残された2機は、国立天文台が運営する宇宙電波望遠鏡として現在も現役である。 敷地を寄贈された市は、ここをそのまま桜の公園とし、その名をさくら宇宙公園とした。誰でもがいつでも自由に散策できる。 画をご覧の通り、今が桜の花の旬だ。 今日土曜日はさくら祭りが開かれているはずだが、あいにくの曇り、雨。 明日の日曜が晴れとのことなので、私は、もう一度、今年最後の花見に行ってくるつもりだ。
2023年04月08日16時43分