鵜、と書く。 私の住む地域の海岸は、鵜の飛来地である。 鵜の岬と呼ばれる崖に飛来する鵜を捉えて、長良川の鵜飼いに送るそうだ。 崖の上にある捕獲小屋を見に行ったことがある。捕獲者が小さな小屋に潜み、鵜の足をかぎ棒で引っ掛けるのだそうだ。原始的だ。いいな。 この日、私がいつも行く海の河口に鵜がいた。 濡れ羽色とでも言うのかな。カラスへの表現だが、鵜はこの辺では鵜ガラスとも言うのでいいだろう。きれいだ。 一羽だけだ。遊んでいて仲間からはぐれたのかな。 この川に鵜取りはいないが、ちょっと心配だ。

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