yoshi.s ファン登録
J
B
*前回からのつづき ああそうか。分かった。これは農器具置き場だ。屋根もある。その置き場を蔓草が覆ってしまったのだ。でもそんなことってあるだろうか。大事な農器具置場を蔓草が覆うままにして置くなんて・・。 私は、針金線で囲われた小さな畑の中に足を踏み入れ、さらに目を凝らして見た。 すると、この農機具置場の真ん中に15cmほどの太さの蔓の幹が生えているのが見えた。 ああ、そうか。分かった。これはきっとぶどうの木か藤の木だ。それが藤棚のように小屋状に這ったのだ。 *下につづく
なるほど、写真を拝見しただけですが、あなたの想像が当たってるような気がします^^ ふと目に付いた光景からこんなにふうに話を進められるのですね 感心してしまいました(*^^*) 冬晴れの路 気持ちがいいですね 娘さんのお返事も気になります
2022年02月08日19時05分
これは嬉しい発見でしたね。 「なんだろう?」と前編では読んでるこちらまで推理。 謎の大きな草むらが、後編ではどうやら藤棚だったらしい、 それも切らないようにしている持ち主の方の心まで感じられたyoshi.sさんの喜び、読んでるこちらまで嬉しくなりました。 藤棚の薄紫色まで浮かんでくる佳いエッセイです。 水路の輝きが綺麗ですね。
2022年02月08日20時45分
パール*さん どうということのない話ですが、写真と一緒にして書き留めておけば、あとで楽しいかなと・・。 これでやっと3枚。ですから10枚書いたパール*さんの力量は、広いところに出ても通用しますよ。
2022年02月09日00時25分
いつも物語が浮かぶような、お写真だと 思っています。撮影者様の意図を推察 したり的外れであろうことに目が止まったり・・・文章を読むのが好きです。 たまには書きたくなったりもしますが 思い付くまま纏まらず。 最近、本を読んでないなぁと活字が恋しく なりました。
2022年02月09日11時11分
yoshi.s
*上からのつづき でも、なぜ農機具置き場に蔓の木を生やしたんだ? ああ、そうか。分かった。 ここには、もともとこのぶどうか藤の蔓木があって、それを這わせるために藤棚を作ったんだ。 その証拠にこの大きな田んぼの一角が小さな畑になっている。田舎ではよく見かける光景だ。そこで何か蔓状の野菜か果物を、家族の食卓用に栽培していたりする。時には風流のために藤棚をこしらえたりもする。これはきっとそれだ。 で、やがてその藤棚を利用して、後付けで農機具置き場にしたんだろう。屋根はきっと後から藤棚の下に付けたんだ。 ところがこの蔓が伸びに伸びて、大草叢のようになってしまった。それでも、心優しい主人は、この蔓を切れずに、共存をしているのだろう。だって蔓の方が先で、農機具は間借りをしただけだもの。 そんなことを勝手に想像して、うれしくなった。 この田んぼの主人に会ってみたくなったな。 目を移すと、水路が青く輝いていた。見上げると青空。 この写真をさっそく娘にラインしてやろう。 完
2022年02月08日16時41分