彫刻刀で切り取ったような岩肌が夕陽を浴びる。多くの陰影が織りなす光彩はまさに"レインボー"の名に相応しい。この瞬間、誰もが"虹色の谷"の命名に納得することだろう。夏場は、太陽が南（画面向かって右手）に寄り過ぎるため、早々に岩肌が陰に包まれてしまう。虹色の輝きを堪能するなら冬場に訪れる方がいいようだ。但し、キャンプをするなら十分な防寒具をお忘れなく。寒暖の激しい砂漠では時に氷点下近くまで気温が下がる。実際、真冬でもない6月、10月でさえ朝の寒さは身に堪えた。体調を壊してはせっかくの感激も半減してしまう。