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*つづき ぼくはライラに、ライラのダンスを見て発見した、背中の最下部を動かすことと尻を動かすことの違いを力説した。それを黙って聞いていたライラは、こう言った。「あなたの言っていることは正しいわ。ただそれはお尻ではなく、ヒップスよ。お尻、つまりバトックスは後ろ側、ヒップスは両横のここよ」と、腸骨のすぐ下あたりに手を当てた。「ダンスはヒップスを動かすの」 ヒップは尻のことだと理解していたぼくは、心の中で衝撃を受けた。 *下につづく
運動するとしても、自分の身体のどこを動かしているのか あまり意識したことがないのですよね。。。 さて、デートの顛末はいかに~っ ところで、yoshi.sさんは武道の心得がおありになる? 剣道? 柔道?? 空手???
2021年05月17日21時08分
はなてふさん 一般にはそうですよね。 でもアスリートはそうではありません。 特に新しい技術を覚えようとしている運動家にとっては必須のことなのです。 これは写真だって同じですよね。自分は一体何をとっているのか、が明確に分からなければなかなか良い写真になりませんね。じつは写真指編の提起はそこにあるのです。 私は少林寺拳法をやっています。
2021年05月18日10時57分
Gen.さん そうですか。 これとPlanar 45mm を使うためにGX7を買ったのです。 しかしPlanarはレンズマウントが壊れ、使えません。今はこのSonnar一本です。
2021年05月18日13時54分
yoshi.s
*つづき つまりヒップとは骨盤の横、腸骨から股関節あたりのことだったのだ。そしてダンスは、そのヒップの両方、すなわちヒップスを動かすのだ。当然ながらヒップスを動かせば、両尻も動く。しかし体を動かす時に、意識をヒップスに置くのか、バトックス(尻)に置くのかでは動きに大きな違いが生じる。 ぼくは無論、この時即座にそうと分かったわけではない。ただライラの言ったことは、ぼくにとって目からウロコのようなことだったのだ。 それをライラに言うと、彼女は「あら、それは良かったわね」と、事も無げに言った。知らなかった者の大発見も、知っている者からすれば、何をいまさら、なのだろう。ともかくぼくは、以後の武道の稽古で、その感覚を持って体を動かすよう努めるようになったのだ。 翌日になって、ぼくはライラに謝意を表すために夕食に誘った。もちろん少なからぬ好意を伴ってでもある。 「それはデートの申し込み?」と、ライラが言った。 「え、ああ、・・そうだよ」 ぼくはよく知らなかったが、夕食を共にするデートはディナー・デートと言い、普通ならばお茶や映画などを共にするデートを何回かした後で誘うものだ、と誰かからあとになって聞かされた。ぼくはそれまでにも、ライラやリザを交えた仲間どうしの夕食をしていたので、それほど区別して考えてはいなかった。ただ、二人きりでの夕食に誘うことには多少の勇気が要った。ダンスでの出来ごとがエクスキューズになって背中を押したのだ。 ライラは、「よろこんで受けるわ」と言った。 *つづく
2021年05月17日19時33分