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2012年4月18日~2012年5月28日に開催したフォトコンテスト「桜」は、投稿総数のべ7,601件と過去最高の盛り上がりとなりました。
参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

受賞作品の選考は審査員として菅原 一剛氏をお招きし、最優秀賞・優秀賞・PHOTOHITO賞を受賞された3名様にはコメントをいただいています。
ぜひ、あわせてご覧下さいませ。

※受賞者のみなさまには賞品の受け渡し方法をID登録時にご入力いただいたメールアドレスへお送りいたします。

受賞作品

最優秀賞 LEICA X1 + オリジナルトロフィー

桜画
桜画
photo by 杉谷尚己
使用カメラ :EOS 7D
使用レンズ :EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

光の状態が非常に良い。春の新緑と桜の花という春に咲くもの同士が持つ同じ色相が、綺麗な光の中で春の色として浮かび上がっています。
ひとつひとつが立体的で、まさに光の画=Photographyという印象を受けました。
撮影者にはこの風景がまさに絵画のように見えたのだろうな、と実感できる写真です。

優秀賞 マンフロット カーボンファイバー三脚 4段 055CXPRO4+ オリジナルトロフィー

水中さくら
水中さくら
photo by TR3 PG@
使用カメラ :D700
使用レンズ :AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

湖面の色と桜の色の対比が良い。
それ以上に撮影者のまなざしが真摯で、非常に好感が持てました。
台風にやられてしまっても春になると花を咲かせる。
この状況もすばらしいが、撮影者がちゃんとものを見て何かを感じて撮っているように思える、見る側にもグッとくる写真です。

この世界まだまだ捨てたもんじゃないな。参りました。

PHOTOHITO賞 PHOTOHITO オリジナルカメラストラップ

桜
photo by eosx5
使用カメラ :EOS Kiss X5

光の粒子と花びらがシンクロしている写真。
人間の目では、光そのものを見たり、ハラハラと散る桜の花びらが紫外線を乱反射してキラキラと光っている事を捉える事は出来ません。
けれど、多くの人は第六感に近い部分で桜の花びらが光っている事を知っているのだと思います。
この写真には、そういった桜や光の本当の姿が写っているように思えました。

総評

今回の審査においては、構図的、写真的に優れただけのものではなく、撮影者が感じたことが写っているであろう写真を選んだつもりです。そういった意味では、最優秀・優秀・PHOTOHITO賞はどれも非常に素晴らしく、甲乙つけがたいものでした。

僕は、面白いな、綺麗だな、凄いなという気持ちを大切にし、素直に捉えたものが良い写真だと思っています。
自分が大切なものをもっと大切にする行為が写真を撮るという事です。つまり、良い写真を撮るという事は、“自分の大切なものをより大切にしていく行為の中のひとつの「結果」である”のが正しい姿なのではないでしょうか。
自分にとって何も関係ない、何の感情も持てないものの写真を撮り、ウソをついたりデフォルメしても人の心には届きません。
受賞された方の写真はそれぞれ自分の大切なものを素直に写しているように思え、だからこそ心に届くものがありました。

最後に、今回受賞された方にひとつアドバイスがあります。この写真を是非プリントしてみて下さい。
実体のあるものにする事で新たに感じるものが増え、きっとその写真は今以上に大切な存在になるはずです。

2012.06.27 審査員 菅原一剛

総評

第8回フォトコンテスト「桜」、いかがだったでしょうか。今回は審査員として菅原 一剛氏をお招きし、受賞作品へのコメントとともに総評をいただいております。菅原さん、誠にありがとうございました!
審査の際に菅原さんが仰っていた「桜の花は短い開花期間に出来るだけ多くの昆虫を呼び寄せるために、花びらに紫外線を反射させてキラキラと光らせる。人間は紫外線を視覚的に認識することは出来ないが、第六感では桜の花がキラキラと光っている事を感じていると思う。だから、桜を写す時には光を意識する事が大切なんだ。」という言葉が非常に印象的でした。
受賞された作品達は、写真を一枚一枚見ていく中で思わず手を止めてしまうようなまさにキラキラした光を持っていたように感じます。

たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました!またみなさまの作品に出会えることを楽しみにしております。

2012.06.27 PHOTOHITO事務局

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